近視のこと
2021年5月24日(月)
佐賀市の眼科クリニック、加藤眼科医院の院長八次です。
週末は『日本近視学会』にオンラインで参加しました。
コロナのおかげで、オンライン化が進み、様々な学会、セミナーに気軽に参加できるのはありがたいことです^ ^
さて近年、近視が非常に増えているという問題があります。
オーストラリアのHolden博士は、このままだと2050年には全世界人口の2人に1人が近視に
そして、全世界の1割が強度近視になるだろうと警鐘を鳴らしています。
日本でも学童の近視が非常に増えていて、裸眼視力が0.3未満の小学生は1979年から2010年の30年間で約3倍に増えていると言われています。
近視になるとなぜよくないのか?
それは・・・
1つは、何らかの矯正をしないと不自由であるという問題
もう一つは、病的近視に進行すると失明原因となってしまうことです。
病的近視は本当に合併症が多く、また、視力改善できる治療法も無いものが多く苦慮します・・・
近視はどうやってなるかというと、目の長さ(眼軸長)が伸びていくことで発症、進行していきます。
成長と共に背が伸びていくように、眼軸も伸びていきます。そのため、学童期に近視が進行していく事が多いのです。
一度伸びた眼軸長は、縮む事はありません。
なので、いかに眼軸長が伸びることを予防するか・・・これが大切になってきます。
近視の発症は『遺伝』と『環境』が関与していると言われています。
ただ、遺伝的要素はどうすることもできません。
なので環境的な要素で予防していく必要があります。
環境的な原因としては、『近業時間の増加』と『屋外活動の減少』が言われています。
コロナ禍のステイホームで、外遊びの時間が減り、スマホやタブレット、ゲームなどデジタル機器を見る時間が増えた事で、近視は明らかに増えており、世界中で近視が加速化されることが危惧されています。
このように、今世界的に近視が注目されています。
毎日の診療でも、やはり最近学童の近視の増加や、進行を以前より感じています。
当院では、近視の予防や治療に力を入れております。
少しでも多くのお子様の近視が早く発見され、予防・早期治療により将来困ることがないよう
努めていきたいと思っています。
お子様の目の不安などお気軽にご相談くださいね。
関わる全ての人にウェルネスとハピネスを…
医療法人加藤眼科医院
院長 八次桃子
www.katou-eye.com
https://instagram.com/kato.eye.clinic